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-連載- 家づくりコラム 「本物の木の家を見分ける 」005
「なぜ、日本の家には日本の木が良いのか?」
家に使われる日本の木といえば、杉(スギ)、檜(ヒノキ)、松(マツ)、欅(ケヤキ)、栗(クリ)などが代表的で、築300年もの古民家には、杉や松の丸太をチョウナで仕上げた太くて長い丸太梁や、5寸角の栗の柱、尺角の欅の大黒柱が使われています。 今、同じものを建てるとなると膨大な費用がかかり、一般の住宅ではとても手が出ないのですが、今より木材が不足し人手による道具を使っていた300年前でさえ、家は長持ちするものを建てていたわけです。
日本の気候は欧米と比べ、夏が高温多湿の亜熱帯ともいえるほどで、木材にとっては腐りやすい気候なんです。 そんな日本の気候風土の中で育った日本の木材が、日本の家には適しているといわれています。 現在の日本の山では、戦後植林され育った杉と檜の木が、建築材料として使われる時を待っています。 湿気に強くて堅い檜は土台や柱材として、木目が美しく粘りの有る杉は柱や梁材、或いは板に挽いて内・外装材として、丈夫で長持ちのする家づくり、住む人を健康にして長生きできる住まいとして、本来のあるべき住まいに欠かせない材料となります。
また、人の手によって育てられた日本の森林は、育つと共に適当に間引き(間伐)を行う事で、健全な森林として国土の保全や二酸化炭素の吸収機能が高まり、伐って使うことが環境にも良いとされるのです。
前回のコラムで日本で使われている木材の80%は外国産材であるといいました。 ここ数年、建前をしている住宅では、良く白い柱が立ち並んでいる姿を見かけることと思いますが、その白い柱は「ホワイトウッドの集成材柱」で、北欧の高緯度地域で育ち、夏涼しい北国で頻繁に使われている木材なのです。 そのホワイトウッドは腐り易くてシロアリが大好きな木材であって、日本での実績はまだ10年ほどのもので、一時期大量に使用されたそのホワイトウッドの家は、今、壁の中でどんな状態にあるのかが心配されています。
ベイツガ、ベイマツ、これらの木材は40年ほど前から日本に大量に輸入され、木造住宅の材料の主流として活躍してきた木材です。 ベイツガは、軟らかくて腐りやすいのですが、何より薬剤が注入し易い木材で、防腐剤の注入土台として、今だに多く出回っています。 ベイマツは梁・桁の材料として、1970年以降の木造住宅に欠かせない木材なのですが、輸入初期の頃のベイマツは天然林から伐採された木材で、年輪が密な堅くて丈夫な木材でした。 しかし、天然林を伐り尽して育ちの良い人工林となった現在のベイマツは、年輪幅が荒くなり強度の低下したベイマツとなってしまっています。
土台は4寸角の檜、柱は4寸角の杉、そして梁・桁も杉の太い材を使い、内部は構造材を現しにた家は、充分100年は持つ家となり、住まいが財産として子供たちに引き継がれて行ってこそ、持続可能な社会が見えてくることと思います。
by matsushimak
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