2010年05月06日
メールセミナー 「木を知り、山を知り、木の家づくりを知る」
 目からうろこのメールで学ぶ家づくり講座

あなたが家づくりを進めるにあたり、木のこと、山のこと、木の家づくりのことについて、巷では得られないレアーな情報を、松島匠建の松島克幸がメールにてお届けします。

メールセミナー全8回
「木を知り、山を知り、木の家づくりを知る」

第1回 始めよう!「当たり前の家づくり」
第2回 山へ入ったことありますか?
第3回 木のこころ
第4回 循環する素材・循環する社会
第5回 家づくりの知恵と工夫
第6回 予算内で理想を叶える
第7回 豊かな暮らしのキッチンプラン
第8回 結露はこわい?

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2009年03月17日
太田生品の家
2009年3月完成太田市のT様邸

内外共に呼吸する素材で健康で快適なお住まい。
外部はスーパーそとん壁の掻き落とし仕上げ(右)
内部は織物クロス・珪藻土・無垢板仕上げ(左)
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一階リビングと続き部屋の和室。
スギ30mm厚の床板とスギ無垢のカウンター(左) 
減農薬天然泥染めの健康畳(右)
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キッチンと二階トイレ・洗面。
大工工事の造り付けのキッチンカウンター(左)
スギ無垢板カウンターの洗面台、縦格子の手すり(右)
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二階オープンスペースと吹き抜け。
階段を上がると家族共有のオープンスペース(左)
リビングの吹き抜けにはキャットウォーク(右)
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2008年12月25日
08年リフォーム&新築
  2008年の主な実績のご紹介

 ●住宅リフォーム(足尾町/3月)

平屋の古い住宅を購入した4人家族のお施主さん。
薪ストーブを設置することを前提にリビング・キッチン・寝室を全面リフォーム。

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天井は今までより高くして、杉板の竿縁天井。
寝室の上をロフト物置にして、杉板でささら桁の階段。
リビングと並びのコタツ部屋は一段高くして、檜無垢の掘りごたつ。


 
 ●住宅リフォーム(東町/5月)

築200年以上の民家の改築工事。
玄関土間・キッチン・リビング・和室とすべて段差の違いのある住まいを、生活しやすい段差に解消し、キッチンとリビングをワンルームにして使いやすく広々とリフォーム。

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昔の民家のため床高が高く、和室と寝室は大きな杉無垢板の階段を造り、移動しやすく。
玄関・キッチン・リビングはフラットにして、枡格子の三枚引き戸は、そっくり引き込み戸に。



 ●住宅新築(富士見村/6月完成)

ご年配ご夫婦二人暮らしのための、新築住宅。
生活重視の家づくりの中にも、お施主さん自らこだわりを持って家づくりを計画し参加。

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外観は杉板下見張りの外壁に、ガルバリウム鋼板素地色の屋根と雨樋。
キッチン北側は5畳分の玄関土間と勝手口で、日常生活はそこを利用。
リビングや寝室・玄関・洗面所の壁は、珪藻土のセルフ施工。



 ●住宅新築(太田市/9月上棟)

ご夫婦とお子さんお二人の暮らす、40坪弱のお住まい。
このお宅も、地場の木材と自然素材をふんだんに取り入れた、気持ちの良い家。

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お施主様とは二年越しのお付き合いの末、希望の土地が購入となり、設計から始まり、9月の晴れ渡る青空の下で無事上棟を迎えました。

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外観は左官仕上げの白州そとん壁で、和風の仕上がりに。
内部も年内には、二階がほぼ部屋の間取りを終え、残す工事もあと少しです。

 
2008年06月29日
「つくりすぎない家」
群馬県前橋市の北、富士見村のお住まい。drki0629.jpg

ご年配のご夫婦二人暮らしで、生活し易さの中にもこだわりが山盛りの「木の住まい」でした。

杉・檜の地域木材を構造材に活用し、外壁は15mm厚の杉板南京下見張り。

屋根はガルバリウム鋼板竪ハゼ葺きで、色はガルバー素地色。

drki0629k.jpg外部のアルミサッシはYKKの断熱サッシ「エイピアJ」で色は新色のピュアシルバー。

玄関ドアー、勝手口引き戸は木製「框戸」。

框は地杉(勝手口引き戸)・地檜(玄関ドア)で、仕切り板は杉厚板仕込み。

外壁板は無塗装で、自然の退色まかせ。
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内部も木をふんだんに活用し、丸太の梁に化粧野地板現しの勾配天井。

壁は、杉羽目板張りもあれば、珪藻土の塗り壁もあり。

内部の建具戸も、無垢の木製引き戸でバリアフリーに。

カウンター板、本棚、手摺もすべて杉・檜の無垢を使い。
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吹抜けには、檜で造ったキャットウォークと丸太梁。

小さいけれど住み易く、気持ちよくて、健康にも二重丸。

こんなに木を使って高いと思えば、節のある一般材なので決して高価ではない。

しかも太い材料を使っているので、丈夫で長持ち。






 
2008年02月24日
“「木・山・家」わが思い”
連載の家づくりコラム 「本物の木の家を見分ける」をまとめて、小冊子作製と考えていましたが、思わぬことがきっかけで、弊社作製の小冊子「木・山・家わが思い」が完成しました。080206syss.jpg

これは、私「松島匠建の松島克幸」
が、わが子へ向けたメッセージを通じて、皆様に私の「木・山・家」に対する思いをお伝えする小冊子となっています。

実は、いざ小冊子を作成しようとするとなかなか進行しないのが現実なのですが、今回この冊子綴りは、「わが子への書き下ろし」ということで、一気に書き上げる事ができ、こうして世に送り出す事ができました。

これまで松島匠建のブログやホームページではお伝えする事のできなかった赤裸々な話も含め、「木・山・家」そして松島匠建と松島克幸のことが更に詳しくわかることのできる小冊子です。

お申し込みは、こちらから → 「地産地消の木の家づくり」への歩み 

 
2008年01月02日
木材は我が娘(こ)と同様!
-連載- 家づくりコラム 本物の木の家を見分ける 」007

  「家の木材として使われるまで、幾度となくこの手に・・・」

今では殆ど使われることもなくなった丸太の梁ですが、先日ある新築のお宅で使われた。
その丸太梁は5〜6年の間ストックしておいた杉丸太の梁で、私にとっては「この娘もやっと嫁ぎ先が決まった」というような気持ちだったのです。
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山で伐採した丸太は、決まった長さに造材するわけですが、一般には3m(10尺)・3.64m(12尺)・4m(13尺)の3種類長さに玉伐ります。
しかもそれらの材は真っ直ぐな直材で玉伐られるのですが、真っ直ぐに伸びているように見える杉や檜ですが、伐り倒してみると実は微妙に曲がりがあり、曲がりの大きい部分は伐り除かれて山に捨てられてしまうのです。

しかし、私のところではそんな曲がった木材でも、どこか使い道があるものだろうということで、丸太の梁やタイコ挽きの梁としてストックしておきます。
そんな木材は勿論のこと他の材においても、木材が家に使われるまでの間、私の手にかかる回数は一体どの位の回数かお分かりですか?

私どもで伐っている木材は40〜60年生ほどの杉と檜の木材です。
それらを植えて手入れを行ったのは私の祖父や父親達で、中には私も下草刈りの手伝いをして育った木材もあり、その経験が今の仕事につながっているともいえるのです。

そして今、毎年数百本の木材を家の材料としてストックしていますが、その間私の手にかかるのは、伐倒から桟積みストックまで何回になるでしょうか。

私のところでは皆伐は行わず、二割ほどの木を選る間伐であり、まず伐採したあとの森に適当な木の間隔を保持して光が差し込むようにと、伐倒する前にどの木を倒すかを選びます。

次に、伐倒する木材の下に立ち伐倒する方向を決めて立木を伐採します。

そして山で3ヶ月ほどの葉枯らし乾燥後に、枝を払って長い木を見つめ、何の部材に使うかを考えて適当な長さに採材する玉伐り作業です。

玉伐りした材は、運材車に積み、山からトラック積みの土場まで搬出します。

土場まで搬出した材は、トラックに積み替えて製材所まで運搬です。

そしてトラックで製材所まで運搬し、トラックから材を降ろして、丸太の一本一本の伐り口に、製材する材寸をチョークで書き込みます。

次は製材ですが、製材作業は製材所の方にお任せして、指定の材寸に採材して頂きます。

製材が済んだ木材は、トラックに積んで桟積みの場所まで運搬して降ろし、樹皮付きの材は樹皮を剥きます。

そして桟積み天然乾燥するために、木材を桟積みします。

野地で一年間の桟積み後は、屋根下に移動して積み替え、家の材として使われる出番を待つわけです。

すべての材が、どこに立っていた木かなどまで覚えている訳ではありませんが、伐採してからこれだけの回数に渡り、私や私どものスタッフの手にかかる木材ですので、その木材が無事家に使われるときは、専ら「嫁ぎ先が決まった娘」のような、嬉しくてホッとした心境ともいえるのです。

 
2007年11月28日
生きている木をどう使うか
-連載- 家づくりコラム 本物の木の家を見分ける 」006

  「“木の家”といっても色々?」

ここ数年来自然素材が一つのブームのようで、一般の工務店から大手のハウスメーカーまでが「木の家」を売り物にして、お客さんの関心を引きつけているようです。
構造材にホワイトウッドやベイマツを使い、大壁造のビニールクロス仕上げの家でも、一応は木造であるわけで、ハウスメーカーにおいては、構造がプレハブや鉄骨で、内装仕上げに薄っぺらな木を貼り付けた壁や枠を使っただけの「木もどき」の物さえもあり、木の家といっても内容は様々です。

 まず最初は「内装材」
「無垢の木」の使用で一番多いのが、内装材として壁板や床板ですが、良く聞く定番の材では「パイン材」があり、床にも壁にも使われ、ツーバイ材などにもよく使われている、比較的安価な外国産木材です。
このパイン材で気を付けなければならないのが、防腐剤を浸み込ませた板で、健康を害する恐れがあり、これらの防腐剤注入板は燃やしてみれば異様な煙が出ますので、その正体が分かります。

国産の木材では、檜やカラマツの床板、杉やサワラの羽目板などで、杉は床にも壁にも使われている日本の代表的な木材です。

無垢の床板・壁板と、ここで更に注意しなければならない点ですが、無垢の木の良いところは「木材は呼吸していて湿気を吸ったり吐いたりの調湿効果がある」ことなのですが、その木材の表面をウレタン塗装などの処理をしてしまい、折角の呼吸を閉じて見た目だけの木材にしてしまう事です。
ここは無塗装が嫌ならば、浸透性の有るオイルフィニッシュやワックス処理で、木材の良いところを残して欲しいものです。

 次に「構造材」
構造材で一番多いのは、梁・桁ではベイマツ、柱ではベイツガやホワイトウッドの集成材なのでしょうが、やはりここでも流通の主役は外国産木材のようです。

しかしこれらの木材は、壁・天井が張られてしまうとすべて見えなくなってしまうのが多く一般の造り方で、壁の中では当然木が見えなくて、活きているのか腐りかけているのかさえも確認できないのです。

ここには木目の美しい日本の杉や檜を使い、せめて内部だけでも真壁の構造材現し(あらわし)にして、木の美しさを眺めると同時に、構造材の活きている確かさを確認していきたいものです。
そして柱の太さも4寸(120mm)角以上の骨太の材料で、長持ちする財産価値の高いい住まいが、これからは必要とされるでしょう。

 最後に「木の出所があきらかな事」
食品の安心・安全が叫ばれていますが、木材においても「国産材」と「外国産材」の違いは勿論、“地産地消の顔の見える安心な木材”であることは、とても重要な事と考えています。
地域の気候風土で育った木材がその地域の家に一番適していることは基より、「地域循環」の家づくりの仕組みが地域の経済を支え、持続可能な社会へと結びつく事と思います。

地場の木材・職人・産業を使うことで国土の保全、温暖化の抑制、丈夫な家、健康な住まい、地域経済の活性・・・と、すべてが好循環となっていきます。

 
2007年11月02日
日本で育った木、海外で育った木
-連載- 家づくりコラム 本物の木の家を見分ける 」005

  「なぜ、日本の家には日本の木が良いのか?」

家に使われる日本の木といえば、杉(スギ)、檜(ヒノキ)、松(マツ)、欅(ケヤキ)、栗(クリ)などが代表的で、築300年もの古民家には、杉や松の丸太をチョウナで仕上げた太くて長い丸太梁や、5寸角の栗の柱、尺角の欅の大黒柱が使われています。
今、同じものを建てるとなると膨大な費用がかかり、一般の住宅ではとても手が出ないのですが、今より木材が不足し人手による道具を使っていた300年前でさえ、家は長持ちするものを建てていたわけです。

日本の気候は欧米と比べ、夏が高温多湿の亜熱帯ともいえるほどで、木材にとっては腐りやすい気候なんです。
そんな日本の気候風土の中で育った日本の木材が、日本の家には適しているといわれています。
現在の日本の山では、戦後植林され育った杉と檜の木が、建築材料として使われる時を待っています。
湿気に強くて堅い檜は土台や柱材として、木目が美しく粘りの有る杉は柱や梁材、或いは板に挽いて内・外装材として、丈夫で長持ちのする家づくり、住む人を健康にして長生きできる住まいとして、本来のあるべき住まいに欠かせない材料となります。

また、人の手によって育てられた日本の森林は、育つと共に適当に間引き(間伐)を行う事で、健全な森林として国土の保全や二酸化炭素の吸収機能が高まり、伐って使うことが環境にも良いとされるのです。

前回のコラムで日本で使われている木材の80%は外国産材であるといいました。
ここ数年、建前をしている住宅では、良く白い柱が立ち並んでいる姿を見かけることと思いますが、その白い柱は「ホワイトウッドの集成材柱」で、北欧の高緯度地域で育ち、夏涼しい北国で頻繁に使われている木材なのです。
そのホワイトウッドは腐り易くてシロアリが大好きな木材であって、日本での実績はまだ10年ほどのもので、一時期大量に使用されたそのホワイトウッドの家は、今、壁の中でどんな状態にあるのかが心配されています。

ベイツガ、ベイマツ、これらの木材は40年ほど前から日本に大量に輸入され、木造住宅の材料の主流として活躍してきた木材です。
ベイツガは、軟らかくて腐りやすいのですが、何より薬剤が注入し易い木材で、防腐剤の注入土台として、今だに多く出回っています。
ベイマツは梁・桁の材料として、1970年以降の木造住宅に欠かせない木材なのですが、輸入初期の頃のベイマツは天然林から伐採された木材で、年輪が密な堅くて丈夫な木材でした。
しかし、天然林を伐り尽して育ちの良い人工林となった現在のベイマツは、年輪幅が荒くなり強度の低下したベイマツとなってしまっています。

土台は4寸角の檜、柱は4寸角の杉、そして梁・桁も杉の太い材を使い、内部は構造材を現しにた家は、充分100年は持つ家となり、住まいが財産として子供たちに引き継がれて行ってこそ、持続可能な社会が見えてくることと思います。

 
2007年04月12日
日本の山が、木が、泣いている!
  -連載- 家づくりコラム 本物の木の家を見分ける 」004

   「日本の木の家に、日本の木が使われない」

「家は木造が一番」などと言っても、日本の住宅に使われている80%は外国産の木材なんですね。
戦前はしっかりと近くの山で育った骨太の木を使い、地元の職人により伝統的な構法にて、200年以上も長持ちする民家が建てられていたにもかかわらず、戦後のある時期を境にして、ベイマツ、ベイツガ、ラワン材などの外国産木材が大量に輸入されるようになったのです。

日本から工業製品が大量に輸出されるようになってから、日本の一次産業は見捨てられたのです。
 輸出する一方では貿易が不均衡になるので、輸出は三次産業品、輸入は一次産業品と原材料を始めとして、農産物や木材が輸入され、日本の農林業は工業輸出産業の犠牲となったわけです。

そんな訳で、家は建てども日本の木材は使われず、日本の住まいは外材・集成材或いは、鉄骨・プレハブによる家となったのです。
日本の木が使われなくなれば木の値段は安くなり、木を伐ることをしなくなったのでした。 戦後の復興期には木材不足で、日本の政府はどんどん木を植える政策をとったのでしたが、その木が育ってくると木が使われなくなり、山が放置され「森林の荒廃」が問題となってきたわけです。

45年前と現在の木材の価格はほぼ同じといわれていますが、45年前の物価は今の20分の1ほどだったわけですから、木を伐っても搬出などに手間のかかる場所では、赤字になるのです。

木が伐れる大きさになるまでには多くの手間ひまがかかり、経費がかかってきたわけです。 その経費をゼロ(0)にしても、木を伐って手元に残るお金は僅かとなるので、木が伐られなくなってしまうのも無理もない話しなんですね。

「日本の木を使う」ことを考えるには、まずここから知って頂きたいのです。

 
2007年03月16日
「地場の木を活かす」ことが我天職と思い。
   家づくりコラム 本物の木の家を見分ける 」003

「自分の天職を考えたことはありますか?」

学校を卒業して一時は家業を継いだ私でしたが、とあるご縁から電線関係の会社に勤務するサラリーマンの時代がありました。
そこでは国内外への出張業務が何度かあって、それはそれで貴重な体験となったわけですが、在タイの日本企業へ一週間ほどの出張にて、自分を見つめ直すきっかけとなる思いをしたのです。
 
そのタイの会社では現地の多くの従業員を雇用し、その人たちは製造の仕事に関わっていました。 出張を共にした者、そして現地での日本人スタッフは、そこ働いているタイの人たちに比べるとお金持ちで、知識や技術的なことには優れていますので、少なからず優越感を抱いている我々日本人な訳です。 その逆でタイの人たちは劣等感のようなものを持っているかと思えば、それが違うんですよね。 特に若い女性などは強く感じましたが、目が輝いていて、本当に純真な姿を感じたのでした。

そんな経験をしながらその会社の仕事を続けているうちに、「自分のやるべき仕事は他にあるのではないか?」と思う、悶々とした時期があり、そんな矢先のある日、山形県への出張があり、その出張がきっかけとなり大きな心の転機が訪れたのでした。
その宿泊先の宿舎(ペンションの様なところ)が、地場の木材をふんだんに使った建物であって、とても気持ちが休まり、そしてそこで、自分のやるべき天職が直感的に頭をめぐったのです。

「我が家は代々受け継がれてきた山林を所有し、自分もその山や木と共に育ってきた。 それら山の木は、“祖父さんや親父の、育てた苦労と孫子への思い”が浸み込んでいるものだ。 しかし今その木は、伐って売れる値段は二足三文の安い値段、でも、“自らが手掛けて木を活かし、住宅にふんだんに活用する”ことで、木もご先祖様も喜んでくれるはず!その木を活かす家づくりの仕事こそ自分おを活かす道でもあるはずだ!」
 
と、そこで自分の天職を悟り、建築の道を決意したわけです。

 
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